VOICE1
三宅 智恵美 さん
ロイヤルホスト株式会社 営業本部 東日本営業部 部長
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
コーチングを学び始めた当時は、新しい部署を担当し始めた頃で、8つの店舗と、正社員20名とアルバイト約250名が私の部下でした。当初、面談をしても自分の考えや思いを語ることができない部下がほとんどでした。「上司にやりたいことを伝えても意味がない」。そう思っているのが伝わってきました。そうした雰囲気を変えたいと思い、コーチ・エィ アカデミアで学び始めました。
部下との面談では、会社のビジョンにそって、店舗のビジョン、本人の目標設定までを一緒に作ります。部下自身の考えや想い、できることを一緒に考えていくと、会社のビジョンが自分の考えと一致し、自分の目標となっていきます。結果、1時間の来客数が75人から100人になった店舗があったり、繁忙期のクレーム数が前年比で約50%減少するなど、オペレーションの質も向上し、私がとやかく言わなくても、それぞれの店で予算達成に向けての行動ができる組織に変化してきました。担当してきた地区の売り上げはずっと前年を超えています。
2018年11月からは東日本営業本部の部長になり、統括する店舗数も33店、部下の数もコーチングを始めた当初の数倍になりました。コーチングを学び初めて、部下も自分も変わり、毎日長い時間を過ごす職場全体の雰囲気も変わりました。人生もいい方向に進んでいます。
VOICE2
増田 創一 さん
東京海上日動火災保険株式会社 東京自動車営業二部
(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
私は根っからの体育会系マインドで、やる気満々、自分の姿を見せながら熱く厳しく指導するマネジメント一筋でした。
できない部下がいれば部屋に呼んで熱く語り、
「なんでできないんだ、お前ならできる!」
「できなければ俺がやってやるわ」と、自分が手を出す。
そんな私は、「課長」になって、「メンバーが育たない」というジレンマに陥り始めました。どんなに教えこんでも、いくら言っても、お客様から同じようなクレームがくる。部下も成長しない。
そんな時、ある先輩に言われたのです。
「お前、マネージャーとしてのスキルは持っているのか?」と。 そこで、「コーチング」というもの知り、「マネジメントにスキルがあるのであれば学びたい」と藁をもすがる思いで学び始めました。
コーチングマネジメントの良さは、メンバーが「自分の目指すべきもの」に対してどうアプローチするかを、自分で考え、理解した上で行動できることでしょう。定期的にコミュニケーションすることで、仕事の進捗状況や成長が明確になるという利点もあります。
「前回の面談ではこんな挑戦をしようと決めたけど、やってみてどうだった?」といった形で、日々の進捗を聞く。すると、「こんな挑戦をしてみたら、こんな風にうまくいった」とか「挑戦したけれど、この点がうまくいかなかった」といったふうに自分の行動を振り返る。「うまくいくこと、いかないこと」を理解する時間になります。
コーチングの時間は、一人ひとりの成長を軸に業務をどう発展させていくかに重きを置いています。「業務の進捗」よりも「部下たちの成長」が軸です。自分はどうなりたいのかを、できる限り早く自分自身描く。それが見つかると、いま足りない点は何か?どんな業務遂行ができると良いのか?新しくできることはなにか?といった問いや発想が彼ら自身から浮かんできます。
コーチングを学んで、「自分軸」でなく、「相手を軸」に考えるようになりました。
コーチングを知らなかった頃は、自分の知識や経験、やり方を伝える、教えるしかありませんでした。時にはそういうアプローチも必要ですが、相手が成長し、自分でできるようにならないと意味がありません。 コーチングマネジメントは、役職や年齢関係なく、誰もが知っておいた方が良いスキルだと思います。
VOICE3
冨田 達也 さん
株式会社ブリヂストンBridgestone
T&DPaaS 技術企画 第2課長
新任マネージャーとして、「部下育成に役立つマネジメントスキル」や「セルフマネジメントスキル」を身につけたいという思いで受講しました。
学び始めてからの1年を振り返ると、過去の自分から脱皮し、脳のOSが書き変わったような手応えを感じています。
第一に、「目標」の意味づけを have toだけでなくwill の要素も加えるよう考えが変わったことで、仕事をやり抜く覚悟がより強固になりました。1年前であれば、うまくいかない理由を環境や他人に転嫁しがちでしたが、「他のオプションはないか」を自分にも周囲にも問いかけ、前向きに再チャレンジすることを恐れなくなりました。
また、苦手であった周囲からのフィードバックの受容にも変化が生まれました。コーチングを学ぶ前は、部下からのフィードバックに対し「理解されていない」「この人は自分の味方でない」と拒否反応を示していました。それが、オンラインクラスでの学びや1on1コーチとのセッションを通じて、信頼関係に基づく相手からのフィードバックは「むしろ自分の可能性を広げるもの」と捉え直すことが出来て、今ではフィードバックに対する抵抗感が薄れてきています。
加えて、オンラインクラスの最初に学んだ「タイプ分け™」は 、自分を客観的に把握できるツールとしてセルフマネジメントにとても役立っています。具体的には、「今できていないこと」や「やらないと決めたこと」があっても後ろめたさを感じにくくなったり、相手からの反応が自分の期待とずれていても「タイプが違うからそういうこともあるよね」とサラッと流せたりできるようになりました。
オンラインクラスでは普段の仕事ではなかなか接点のない、多種多様なバックグラウンドを持つ仲間との出会いがあります。その仲間たちとお互いの目標や得られた成果について意見交換ができるので、独学では得がたい新たな気づき、加えて学びを続ける元気をもらっています。
電話会議という学び方もユニークです。スマホやWEB会議全盛のこの時代だからこそ、あえて音声のみに情報を絞ることで、話し相手への興味関心のアンテナや想像力を鍛えられる貴重な場となっています。また、COVIDー19のような社会環境変化にも強いので、遅れなく学習できたことは、大変ありがたく感じています。