コーチングは、セラピーやカウンセリングと混同されることがあります。また、同様に、コンサルティングとの違いについても疑問を抱かれることが多いようです。ここでは、それぞれの違いを明らかにします。


コーチングとコンサルティング

コーチングとコンサルティングは、同じく行動変容を目的としますが、そのアプローチが異なります。

コンサルティングでは、コンサルタントがクライアントにヒアリングした情報をもとに、目標を達成するための戦略を考え、行動プランを考え、その答えをクライアントに与えます。

一方、コーチングでは、コーチング・カンバセーション(対話)と呼ばれるコミュニケーションのプロセスを通じて、クライアント本人に目標を達成するための戦略を考えさせ、自分自身で答えを見つけることを促すアプローチをとります。


コーチングとセラピー、カウンセリング

コーチングとセラピー、カウンセリングは、それぞれ目的が異なります。

セラピーやカウンセリングは、主に、現在抱えている問題を解決するために使われます。そのためにカウンセラーやセラピストは、その問題が生じる原因を探るため、クライアントとともに過去を振り返り、さまざまなことがらについて深く掘り下げていきます。

一方、コーチングの目的は、未来に向けて相手の行動変容を促すことです。つまり、相手が未来に向けて行動を起こす、あるいは行動を変えるというのが、コーチングの成果を測るひとつの指標となります。コーチは、クライアントが目指す状態を手に入れるために、クライアントのおかれた現状、そして目指す状態をできる限り明らかにし、それを実現させるためにどうしたらいいかをともに考えていきます。

つまり、コーチングでは、主に現在と未来に焦点を当てます。

このプロセスの中で、未来に向けて行動を起こす際に障害となる問題を解消することもありますが、それは主要な目的ではありません。また、コーチングは、目標や目的を明確にもち、それを達成したいと願う人にしか機能しません。

  • コーチングとは
  • コーチングとコンサルティング、セラピー、カウンセリングとの違い

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