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受講生の声

安藤 百合さん

部下の思いを聞くことで、主体的な行動を起こす

安藤 百合 さん

新生フィナンシャル株式会社 営業本部 営業企画部 マネージャー
(2018年12月受講開始)

※内容および所属・役職等は取材当時のものを掲載しています。

年齢・経験・雇用形態が幅広い部下に対して、従来のマネジメントでは立ち行かないと思い、受講をスタートされた安藤さん。「初めて評価を気にせず、自分の未来について考えられた。」部下との面談において、相手の想いを聞くことの重要性についてインタビューしました。

幅広い立場の部下に対して感じた、従来マネジメントの限界

マネージャーになって2年目の時、最大で8名の部下を持つ経験をしました。新入社員、中堅社員、外国人の方、非正規社員の方、本当に幅広いメンバーとの関わりでした。特に、自分よりも年上の男性が部下になった時に、管理職の経験が浅い自分としては、正直、どのように関わるとよいのか戸惑いがありました。

自分が経験してきたことを教えることや、一定の育成基準の枠に入れて判断するという方法など、私が培ってきたマネジメント手法をあてはめることは難しく、幅広い人たちに対して対応しきれないと思いました。そんな中、当時の上司がコーチ・エィのメールマガジン(WEEKLY GLOBAL COACH)を読んでおり、学びの多い記事があったので紹介してくださって、コーチ・エィを知ることになりました。そこから受講生の体験談を含む説明会に参加して、余談ですが受講生の方から「育児にも役立つ」というエピソードを聞いたことも受講のきっかけになりました。

進捗管理だけの関わりから、言外の想いを聞けるように

部下の話を聞くようになりました。以前までは、「どこまでやったのですか?」「できたのか?」「いつまでにやってください。」という、業務や進捗管理だけに目が向いていました。内側の変化や成長・感情面よりも、目先の成果を重点にしていたと思います。

コーチングを学び始めてからは、「今、何を考えているのか?」「何を思い行動しているのか?」といった、彼・彼女らの感情に思いを馳せるようになりました。できていないのなら、「なぜできていないのか?」とか「なぜやらないのか?」と質問をし、その行動の裏にある感情や心の動きを捉えています。

コーチングの最初の学びに「タイプ分け™」という単元があり、相手と自分のコミュニケーションタイプの違いや、誰がどのコミュニケーションタイプなのかを知りました。相手について観察する、知る視点が増えることで、相手に対して自然と興味関心が出てきました。

コーチングを学ぶ最初の導入で、人間としての接し方や対応の仕方を知れたのは、私にとてもフィットしていました。

「評価」される面談から「将来を話せる」面談の場に

部下5名に対して、コーチングをしています。

入社3年目の方にコーチングの感想を聞いた時に、「これまで過去の上司も含めて1on1をする時は人事面談だった。上司と僕との間に"評価"と言う見えない川が流れている。でも今日は評価ではなく、将来を語り合える時間を持てたことがすごく嬉しかった」と言われました。入社3年目の方が、上司と1on1をするときに評価を気にして話をしていたと思うと、少し悲しいというか衝撃的でした。

5名のうちのある方とのコーチングのテーマは、業務のマニュアル作成でした。彼女の上司が何人か変わり、その度にマニュアル作成の指示が出ているにも関わらず、3年間、作れずにいました。コーチングを学ぶ前なら、「あなたはこれをやらなければいけないので、やってください。」と指示していたと思います。

コーチングで目標について「あなたの本当にやりたい仕事はなんですか?」と未来についての質問をすると、「自分はプログラムを作る側に移りたい。事情があってプログラマーから離れてしまった。今は経費の仕事をしていますが、自分の本当にやりたいことではない」と話してくれました。私は、「ならば、なおさら経費の仕事をマニュアル化してそしたら他の人に渡せるでしょう、そしたらプログラミングの仕事ができるのではないでしょうか。」と提案しました。そこからは早かったです。結果、3年間できなかったことが、約3か月で9割が完成しています。

「マニュアルを作れ」という、会社からの一方的な指示が、彼女自身の目標になっていたのだと思います。

「なぜできたのか?」彼女に聞くと、「できなかったのではなく、やる気がなかったのです」と話していました。彼女がなぜできなかったのかという、裏にある感情や思いというのを聞けていれば、もっと早くやりたいことに向けて行動が起こせていたのに、と思います。

今年は人事異動があり、私たちの部署は普段よりもメンバーがかなり少なくなっていますが、それに屈せず、メンバー一人一人の仕事への姿勢が徐々に変化し始めていることを感じています。

自分らしいマネジメントスタイルの確立

コーチングを学んでから、自分らしいマネジメントの軸ができました。1on1のコーチングで、「安藤さんらしいリーダーシップって何ですか?」とコーチに問いかけられたことがきっかけです。今まで考えたことがなかったので、「自分らしいマネジメントスタイルってなんだろう」と考えるようになりました。自分への問いは、今後もずっと考えていきたいです。今後は人材育成で活用していきたいと考えていまして、メンバーが入れ替わったことでまだまだスキルを上げていきたいと思います。

魅力的な参加者とのオンラインクラスでの学び

1年間通じてプログラムが組まれていて、日々実践と振り返りができるので、座学で学ぶというよりも、様々なバックグラウンドの方と意見を交わし、実践しながら学べることは大きいです。夜の時間帯のオンラインクラスに参加しているのですが、こんなに意欲的に参加する人がいるのかと、刺激とパワーをもらえます。「違う会社の人も同じような悩みを抱えているのだな」ということがわかると、自分も頑張らなければと刺激にもなります。他の受講生の方と意気投合して、プライベートでもお会いしました。プログラムがあったからこそのつながりがとても嬉しく、普段はできない貴重なつながりです。

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