部下の目標についての会話が、部下の主体性を高める
コーチングを学ぶまでは、「今日はこの仕事をしよう」とメンバー全員に対して同じ指示を出して、タスクを振っていました。指示を出していたので動きやすかったと思いますが、その反面、本人たちは納得がいかず、「やらされ」感を持っていたこともあると思います。
アカデミアの「目的を持って聞く」のクラスを受講してから、チームメンバーの目標について関心を持つようになりました。
一人の部下に目標について、「達成するための道筋をどのように描いているのか」「何をしているときが一番エネルギーが高いのか」を聞いてみました。すると、行動を始めるときの勢いや本人の表情が、私の指示で動いていたときより格段に良くなりました。メンバー全員に同じ指示をして満足していたのは自分だけだったのです。
この時から、一人ひとりの感じ方や受け取り方は違うので、同じ指示を出す関わりではいけないと思い始めました。
新しく自分の部下になった人には、過去・現在・未来の姿を話しながら、やりたいことを整理する時間を作っています。その時間の中では、本人が楽しいと思っていることや、やりがいに感じていることを聞くようにしています。
話をしたある部下からは「自分はこうしたい、という自分の意志を話すことが今までなかった」、「話を聞いてくれたので、改めて自分がやりたいことに気づけた」と言われました。そこからその部下の変化を見ていると、自分から主体的に動くようになったと感じます。