Student

受講生の声

成山 一郎さん

サッカー選手の能力を最大限に高める

成山 一郎 さん

元関西学院大学体育会サッカー部監督、愛媛FCトップチームコーチ 現在Criacao Shinjuku 監督
(2019年4月受講開始)

※内容および所属・役職等は取材当時のものを掲載しています。

社会人として、働きながらサッカーの練習に取り組む選手の能力を、短時間の関わりで伸ばすために受講を約半年前にスタートされた成山一郎さん。コーチ・エィ アカデミアを学び始めて約半年、関東二部リーグ優勝までの道のりをインタビューさせていただきました。

選手と関わることができる短い時間を、効果的に使いたい

社会人サッカーチームの選手は、練習の直前まで仕事をして、練習が終わったら次の日の仕事に備えて早く帰ります。そのため、以前大学とJリーグチームの指導者をしていた時よりも「選手と接する時間を効果的に使わないと、チームとして伸びない、選手のことを伸ばすことができない」と感じて困っている時に、コーチ・エィ アカデミアに出会いました。

指示命令型から効果的な質問を作り出す習慣に

受講前には選手に対して効果的な質問は思いつかないのではないかとすごく不安でした。アカデミアでは毎週2回クラスを受けます。受講した後、宿題が出されて、日々の選手とのコミュニケーションで、その宿題に1週間取り組み、やってみてどうだったか次のクラスで他の参加者と共有しながら学んでいます。その仕組みのおかげで質問をすることが自分の習慣になりました。改めてよい仕組みだったなと思います。経営者の方、医療関係の方、海外から参加されている方の様々な体験談を聞き、受講生同士がコーチ役・クライアント役になったりするクラスの中で、自分にはない価値観が磨かれていっていると感じました。他の受講生の質問がすごく勉強になり、選手への質問作りに役に立っています。

自分が話したいときに選手と関わる関わり方から、選手の様子を見て関わるように

自分の一番の変化は、聞く力が高まったことです。今までは、自分がその選手の足りないところを見つけたときに、押し付けるように伝えていました。今は、選手自身が話すことを必要としているときに話すようになりました。例えば「選手の様子がおかしいな」というのを感じられるようになり、「選手の話を聞いてみたい」という変化が自分自身に起きました。一度冷静に立ち止まって、誰かに質問してもらう時間を持つことは大切だと思います。選手本人すら気づいていない能力やいいところを引き出すことで、選手の目標達成を後押しできる効果がコーチングにはあると感じています。

鳴かず飛ばずだった選手が活躍し、関東二部リーグで優勝

シーズンが始まり、活躍していた選手がいましたが、調子を落とし始めて、あっという間に結果が出なくなりました。昔の自分だったら「自分で這い上がってこい」と一方的に押し付けていたと思います。コーチングを学んでからは、「何が起きたんだろう?」と彼に関心をもって質問ができるようになりました。選手のメンタルが弱っていると感じたので、「君の長所はどんなところだった?」と、ポジティブな質問をしました。すると彼はどんどん明るい表情になり、自分のいいところを探し始めました。次の試合では1得点1アシストと大活躍し、試合に勝たせてくれました。質問をするとメンバーは自分で考ます。自分の頭で考えて自分で出した答えなので責任を持つようになりました。自分で行動を起こせる主体性を発揮することに、本当にコーチングの成果が出たなと、強烈に思った瞬間でした。

選手の能力を伸ばすチャンスをコーチングで作る

サッカーだけでなくスポーツの世界では、結果が出ないと首を切られることがあります。それでも、組織は結果を出せていない人もその人らしくあれる場所だと思います。結果が出ていなくても、その人が成長できるチャンスが与えられることを願っています。そのアプローチであるコーチングを体系立てて学べて、自分もそれが身についていっていると心から思います。

もともと選手のサッカーの能力を伸ばす自信はありました。しかし、選手たちはせっかく人生の貴重な時間を使って、サッカーをしてくれています。その人の成長の手段としてサッカーが使えないかと思ったときに、私には「人の力をを伸ばす」という手段を持っていなかったので、コーチングを学び始めました。「人の力を伸ばす」「人の能力を開発する」ということが順調に進んでいる自覚を今持っています。


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