メンバーとの関わりの中で感じた自分のリーダーシップの変化
会社の人事研修で実施した、360度評価の結果を回答者と共有したオンライン会議でのことです。この1年を振り返って、「周囲の期待に私がどう応えていたか?」「周囲から見た私の良かった点」「改善点」について話しました。
事前準備における上司からのアドバイスも踏まえ、この場で回答者一人一人からのフィードバックを受け止めている気持ちを表現したく、50件ほど寄せられた生の声を原文そのままで朗読する時間を持ちました。
その中に、「部下を尊重している、気遣っている」「誠実だった」との意見が複数ありました。この1年は、毎日職場で顔を合わせる当たり前のことが難しくなってしまった環境で、手探りで進めてきました。それが、この意見を聞いて私のリーダーシップの成果に確かな感触を得ることができました。また、オンライン会議のまとめで、自分の弱みをオープンに語る私の姿は、1年前には想像もつかなかった印象的な出来事でした。
日常での部下との関わりでは、コーチングガイドブックにある「一緒に白いキャンバスに絵を描く」イメージが好きで、大切にしています。加えて、目線が過去ではなく未来に向かっている感覚を共有すること、私が楽しく学んでいる姿を隠さず伝えることも意識しています。すると、部下からは「この仕事の先の展開にワクワクする」とか、「話してみて視界が広がりました」とか、「課長の素直な気持ちが伝わってやる気が出た」など嬉しい反応が返ってくるようになりました。
今後は、相手の価値観やモチベーションの源泉(所謂、やる気スイッチ)などパーソナルな情報と紐付けた上で、オーダーメイドなコーチングスキルの発揮により相手の行動促進をさらに加速させていきたいです。